外壁塗装の塗り替え時期を自分でチェックできる方法を紹介しています。
外壁塗装の寿命は概ね5年~10年ですが、使用している塗料の種類や施工状況、周囲の環境によって変わってきます。
塗装の劣化が進行していないのに、「10年たったから」と塗り替えてしまうのはもったいない。塗装の種類によっては20年もつものもありますから、年数は目安であって絶対条件ではありません。
かといって、劣化しているので塗り替えをしないで放っておくと、外壁材料そのものまで劣化が進行してしまう恐れが出てきます。
ですので、
塗り替え時期を逃さずに適切な時期に塗り替えをするためには、塗装の劣化によって建物に現れる症状をチェックするのが効果的です。
外壁塗装の劣化によって現れる症状にはこのようなものがあります。
■チョーキング
触ると手が白くなる白化症状です。もともと艶のある塗装に強くでる症状です。粉をふいたような表面になり、防水効果が落ちていますので、早めに塗り替えを検討されることをおすすめします。
■カビや藻の発生
塗装の撥水効果がなくなり、表面の水分が乾きにくい状態になるとカビや藻が発生しやすくなります。青色ではなく黒ずんだ汚れが目立つよおうになったらチョーキングと同じ状況になっていると言えます。こちらも早めに塗り替えた方が良いでしょう。
■色あせ、退色
毎日見ていると気づきにくいのですが、当初より色に鮮やかさが無くなって来たらそれなりの劣化の進行を疑った方が良いです。紫外線によって塗装の顔料が劣化して色が抜けていきます。また、当初はつるつるだった塗装の表面がざらつき、色がぼやけた状態になっている場合があります。チョーキングやカビ・藻の発生ほどの劣化ではありませんが、長く放置するのは良くありません。見えないところで思わぬ劣化が進行している場合もあるので、一度劣化調査をご検討されるといいでしょう。
■亀裂・ひび割れ
先の項目のどれよりも深刻な状況です。塗装が下地材料にとどまることができず、剥がれ落ちるほどまで劣化しています。また、ひび割れは塗装だけでなく外壁材料そのものの割れや劣化によることも疑わなければなりません。そこから雨水が侵入すると、漏水だけでなく、外壁材料が腐って大きな修繕が必要となることがあるので、早急な対策が必要です。
プロでなくても気づける劣化のサインを紹介しましたが、目に見えないところで劣化が進行していることもあります。
塗り替えの目安となる10年前後になったら、一度プロに診断してもらうと安心です。たとえ、塗装が長寿命の材料にしていたとしても、材料を接合するコーキングやトイや取り付け金物の周辺から劣化が進行しているかもしれません。
プロの調査といってもくれぐれも飛び込みの業者を信頼して高額な塗り替え・修繕費用を請求されないように注意してくださいね。一括見積もりサイトなどを利用して複数の業者さんに診てもらうと比較もできるし、安心ですね。