ペットを土に埋葬するのは法律違反の可能性があります。では、ご遺体はどのように弔うのが正しいのでしょうか。
自分の土地なら問題ありませんが、他人の土地に埋葬するのは法令違反となります。関係法令は「廃棄物の処理及び清掃に関する法律」。
ペットのご遺体は残念ながら法令上は廃棄物として扱われています。ですから、他人の土地に埋葬するのは不法投棄にあたると考えられます。山や河川敷への埋葬は行ってはいけないのです。
自分の土地なら良いとは書きましたが、それ際も一定の配慮が必要です。公衆衛生上、腐敗臭があがって来ないように深い穴を掘るなど、虫・菌・ウィルスの拡散を抑制するなど近隣への配慮が必要です。
多くの自治体ではペットの火葬が可能な炉を持っていますが、多くは個別ではなく、集団での火葬となります。ですから、他の個体と遺骨が混ざってしまい、愛犬・愛猫の遺骨を手元に戻すことができません。
民間の火葬場では個別の火葬を受けてくれるところもあるので、火葬を希望される場合はネットなどで探してみてください。
くれぐれも自身の庭先で火葬を試みないようにしてください。木や紙と違い、特有の匂いが発生しますし、「野焼き」は「廃棄物の処理及び清掃に関する法律」で原則 禁止されています。いろいろと有害な物質が発生しますから。
海外ではこんな宇宙葬なるサービスがあります。 テキサス州ヒューストンのセレスティス社が行うペットの宇宙葬は「地球軌道」というプラン。
価格は4,995ドル(約55万8,000円)からで、遺灰の入った容器を打ち上げられる人工衛星に副次的な貨物として搭載し、地球の軌道に乗った後、再突入する。わずかな悪影響も及ぼすことなく流れ星のように蒸発するといいます。